竣工写真アップしました
【コンセプト】
本計画は、愛知県岡崎市、名鉄本線の駅近くに位置する参道沿いに建つ、祖母と孫世帯同居のための住宅である。周辺は、かつて商店が軒を連ね、今も寺社へと続く趣ある通りであり、歴史的景観が色濃く残る一方、南側には住宅が密集しており、採光や景観への配慮が求められる環境であった。 世代やライフスタイルの異なる家族が共に暮らす場として、アクティブな孫世帯と高齢の祖母、それぞれのニーズを丁寧にすくい上げ、敷地条件と生活スタイルを調和させる建築的工夫を随所に施している。なかでも道路からのアプローチには段差を設けず、祖母が安全に行き来できるバリアフリーな動線を確保した。 アイコニックな存在の三角屋根は、参道沿いの風景に斬新な印象を与えると同時に、その奥の住宅密集地(廃墟などを含む)からのノイズを遮断する役割も果たしている。 「hütte(ヒュッテ)」と名付けられたこの住まいは、多世代が共に暮らす新たな住宅像として、歴史あるまちなみに調和しながら、現代の地域住環境の可能性を静かに示している。